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KNOWLEDGE COLUMN

シルクは、なぜ肌にやさしいのか。

「絹は肌にいい」— その言い伝えの正体を、成分の話から解き明かす。

昔から知られていた。でも、理由を知る人は少ない。

絹の衣をまとうと肌がなめらかになる—そんな言い伝えは、古くから各地に残っている。

けれど「なぜシルクが肌に作用するのか」を答えられる人は少ない。答えは、繭の構造の中に隠されている。キーワードは、セリシンというタンパク質だ。

繭の構造

シルクは2種類のタンパク質でできている。

蚕が作る繭の糸は、大きく2種類のタンパク質で構成されている。芯の部分を担うフィブロインと、それをコーティングするように包むセリシンだ。

絹織物に加工する際、セリシンは「精練(せいれん)」という工程で除去される。糸の風合いを整えるためだ。そのため、シルクの繊維としての特性はフィブロインに帰属することが多い。

一方でセリシンは、水溶性のタンパク質という特性から、近年は化粧品素材としての研究が進んでいる。繊維の世界では除かれてきた成分が、スキンケアの領域で改めて注目を集めている。

水溶性のタンパク質

セリシンは水に溶ける性質をもつ。この特性が、化粧品の処方への配合を可能にする。油性成分に頼らず、水ベースの処方でも機能を発揮できる点が特徴だ。

アミノ酸に富む組成

セリシンはセリン・アスパラギン酸・グリシンなどのアミノ酸を豊富に含む。これらは肌の天然保湿因子(NMF)を構成するアミノ酸と重なる部分があり、肌との相性の良さとして語られることが多い。

うるおいを保持する膜形成

セリシンは肌の表面に薄い膜を形成し、うるおいが蒸発するのを緩やかにする作用があるとされる。べたつかない質感でこの機能を果たせることが、日常使いのしやすさにつながっている。

セリシンと肌

アミノ酸が、肌とセリシンを近づける。

肌の角質層には、天然保湿因子(NMF)と呼ばれる成分が存在する。NMFの約40%はアミノ酸類で構成されており、肌の内側からうるおいを保持する役割を担っている。

セリシンはセリンやアスパラギン酸などのアミノ酸を豊富に含むタンパク質だ。NMFを構成するアミノ酸と組成が近いことが、肌へのなじみやすさにつながると考えられている。

「肌に必要なものを補う」という発想からすると、セリシンが保湿成分として使われる理由は、感覚的なものではなく、成分の性質に根ざしている。

処方の選択

水の代わりに、米ぬか発酵液を使う理由。

一般的な化粧水は、処方のベースに精製水を使用する。SerícyのエッセンシャルローションはそのWaterを米ぬか発酵液に置き換えている。

米ぬかを発酵させる過程では、アミノ酸・有機酸・糖類などの成分が生成される。これらは角質層への浸透を助け、肌をなじみやすい状態に整えるとされている。

セリシンと米ぬか発酵液、どちらもアミノ酸を含む素材同士の組み合わせは、処方設計の上で一定の合理性をもっている。なお、米ぬか発酵液は高濃度配合のため、乾燥肌・敏感肌の方は使用前に肌を整えることを推奨している。

成分を知ると、選び方が変わる。

セリシンの水溶性、アミノ酸組成、うるおいの保持—これらを知った上でスキンケアを選ぶと、何が自分に必要かが見えてくる。

べたつかずになじむ質感、軽いのにしっとりする感覚、これらはセリシンという成分の性質から来ている。Serícyのスキンケアラインは、ハンドクリーム・乳液・化粧水の全品にセリシンを配合している。

セリシンについて、よくある疑問